日本の最南端にあるリゾート、沖縄県の県庁所在地・那覇市は、南国特有の温暖な気候とゆったりとした空間と併せて、都会的な街並みと首里城跡など文化遺産が共存する観光都市。
沖縄観光に訪れた際に見逃せないもののひとつに「那覇三大祭り」があります。歴史と文化を大事に守り続けてきた那覇市で行われる大きなお祭りには、毎年県内・県外から大勢の観光客が訪れます。
まずは、約400年以上もの歴史を誇り、ギネスブックに認定された「那覇大綱挽まつり」をご紹介します。戦前・戦後期間に休止されたものの、1971年に復活し、現在も毎年10月の体育の日を含む土・日・月の3日間に開催されています。全長約200m、重さ約40トンもの大綱は例にみない巨大さで、ギネスブックに登録されるほど。
初日は那覇市の中央部を走る国際通りにおいてパレードが行われ、2日目に件の大綱挽きがやはり国際通りにて盛大に開催されます。また、3日間通して市民フェスティバルや花火、ライブステージなどが催されます。数万人の挽き手が東西に分かれて、巨大な綱を挽き合うさまは圧巻です。力強い演舞、旗頭など、みどころ満点です。各種地域の団体や伝統芸能保存会による、市民演芸・民族伝統芸能パレードも大きなみどころです。独特な文化をぜひ目で見て、耳で聴いて楽しみましょう。
次も長い歴史を持つ「那覇ハーリー」のみどころをご紹介していきます。諸説はあるものの、14世紀頃に中国から伝わったとされる説が有力です。こちらも大綱挽き同様一時途絶えていたものの、1975年に復活して以来、毎年大きな盛り上がりをみせるお祭りのひとつとして数えられています。初夏の沖縄では「ハーリー」というカラフルな伝統漁船・サバニを使ったレースが県内各地の漁港で行われます。
海人(うみんちゅ=漁師)による、豊漁や航海の無事を祈願するためのお祭りですが、このハーリー行事の中でも最大のものが毎年5月のゴールデンウィーク期間中の3日間に開催される「那覇ハーリー」です。ハーリー行事は、本来旧暦の5月4日(新暦では6月19日)に行われるものですが、那覇ハーリーには観光客の方にも見てもらいたいという意図も兼ねて、ゴールデンウィークにあたる新暦5月3日~5月5日の3日間で開催されます。
もちろん、規模が大きくなっても、豊漁・航海の安全を祈願するといった大義名分は変わりません。何より目に入る龍をかたどったカラフルな爬龍船は、芸術的で思わず写真を撮りたくなってしまいます。漕ぎ手は32人で、白熱するボートレースを繰り広げます。初日は那覇市内の中学生の学校対抗戦、そして職域対抗戦が開催されます。そして2日目には、一般体験乗船が行われます。ぜひ乗ってみたいという方は、2日目に特に訪れたいところ。そして3日目は職域対抗戦のほか、御願ハーリーと本ハーリーが行われ、盛大に盛り上がります。それぞれの威信をかけた白熱する戦いをぜひ、水しぶきが飛び散るような間近で味わってください。5月のさわやかな風を浴びて、応援するのもなかなか風流ですよ。
そして、3つ目にご紹介するのが「琉球王朝祭り首里」です。王朝時代からの伝統的な文化を守ろうとしているお祭りで、中国からの使者である冊封使の行列を再現している「古式行列」や、舞踊・演舞や旗頭が披露される華やかなお祭りです。
この儀式は冊封儀式と呼ばれ、かつてこの地にあった琉球王国の王様の即位式を再現しています。中国の使者を模した参列・冊封使の古式行列とは、当時一番の貿易相手であった中国の使者にも参列してもらっていたことから来ています。冊封儀式は、琉球王国とその王様を、国内・国外問わず認めてもらうための重要な儀式でした。
現在は、毎年11月に首里城にて、700人ものパレードを形成することによって再現しています。当時の衣装を着て儀式を再現しており、赤を基調とした鮮やかな着物に身を包んだ参列者が首里城や沿道を埋め尽くし、華やかな色合いで彩ります。列の中には、それぞれの地域のシンボルであり、誇りでもある旗頭が連なって、力強い演舞を披露しており迫力満点です。さまざまな団体による伝統的な舞踊も行われており、非常にみどころにあふれたイベントとなります。沖縄の民族的な部分や歴史の部分、そして舞踊や文化などさまざまな面に触れることのできる、盛り沢山なイベントです。ぜひ一度訪れてみておきたいイベントですね。
いかがでしたでしょうか?各種観光スポットや、マリンスポーツや海水浴といったポイントを巡ることでいっぱいになりがちですが、こういった沖縄の伝統行事・文化を観賞・観覧することも、非常に有意義で、他では体験できないことがたくさん。
期間が限られているので、タイミングをあわせるのが大変と思いがちですが、マリンスポーツなどのベストシーズンからは外れているため、旅行費用が安く抑えられて意外とお得でおすすめですよ!
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